オープニングセレモニー

今日は内装を手がけた銀行のオープンの日。

不動産会社のオフィスビルを設計したところ、入居する銀行から内装の依頼を請け、設計の機会に恵まれた。
仕事の営業、受注から、設計、プレゼンテーション、コスト調整、現場監理までを自分で担当した仕事である。

所得格差の拡大や外資系銀行の進出など、銀行を巡る状況は変わりつつあり、新しいタイプの店舗が少しずつ現れつつある。今回手掛けた支店も、都心部にあることもから、法人や富裕層を顧客の中心に据えていて、案内のためのコンシェルジュを配置するなど、様々な点で新しいタイプの店となった。

様々な部署からの要求が銀行内でまとまらず、なかなか骨の折れる仕事で、残念ながら出来栄えとしては100%とはいえないものの、銀行の部長クラスと店舗のあり方について議論を交わす機会など、様々な経験に恵まれた仕事であったと思う。また、企業のブランドやCI(コーポラティブ・アイデンティティ)をいかに空間で表現していくかについても随分と思案をめぐらせた仕事であった。ただの普通の支店としてスタートした店舗が、コンセプトや使い方についての議論を経て、ガラス張りのショールームへと変わっていった経緯は、個人的にも非常によい経験となった。







アップした写真はオープニングセレモニーのテープカットのもの。銀行の頭取などに混じって、芸能人の由美かおるさんが招待されていた。失礼ながら、この方についてまったく知らず、周りにえらく馬鹿にされた。どうも建築の勉強の前に、社会勉強が必要なようである。